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大村の史跡説明板・案内板シリーズ 東光寺跡

(史跡案内門柱・説明板)東光寺跡寺跡
 名称:東光寺跡  様式:説明板、案内標柱
 場所:大村市松原一丁目  設置者:大村市教育委員会
 標柱設置年:1997年月2月  GPS実測値:32度58分27.80秒 129度57分15.37秒
 説明版全体の大きさ:高さ175cm、横幅102cm  (国土地理院)地図検索用ページ
 説明版本体の大きさ:高さ70cm、横幅90cm  グーグルアース用数値:32°58'27.80"N,129°57'15.37"E

注:GPS実測値について、場所によっては若干の誤差もある。グーグルアースは航空写真上に表示するため若干の誤差もあるが、数値補正はしていない。(先の二つの事項は、あくまでも参考程度に、ご覧願いたい)

東光寺遺跡<大村市指定史跡、左端側:説明版、右端側;案内門柱>(現・大村市松原一丁目、旧・福重村草場郷)

史跡説明板と案内門柱写真周辺の説明
  右側写真の説明からですが、右端側に写っているのが、大村市指定史跡・東光寺跡を示す御影石の案内門柱です。逆に左端側にあるのが東光寺跡の史跡説明版です。さらに、その左側にあるのが道路の土手で、この周辺では坂になっています。

 この坂道周辺から大村湾方向は、見晴らしの良い所です。手前側の田園地帯、その先にあるJR大村線や国道34号線沿いの建物、さらに奥側にある鏡のように静かな大村湾や西彼杵半島などが眺められて、しばし時が経つのを忘れるほどです。

 先に掲載中の「古墳と神社仏閣の場所」ページに、丘陵地帯に仏教寺院があった場合、その環境・条件として、「1)周辺が穀倉地帯であること。 2)見晴らし(眺望)が良い所であること。 3)泉や川が近くにあること。」など5項目を挙げています。

 この東光寺跡周辺は、まさしく、その条件に合致していることが多く、見晴らしの点では市内の寺院跡としては、ベスト5に入るくらいでしょう。あと、東光寺の寺領・石高としては、天正 2(1574)年にキリシタンによる破壊、略奪攻撃を受ける前まで郡七山十坊の中では最大でした。

 当然、本堂や脇坊などの寺院敷地は、現在見る場所より、もっと大規模であったと推測されます。また、場所そのものも、この周辺部近くで、それなりの敷地があり、さらには水の確保ができる所だったろうと思われます。現在地に石祠、三伯の石塔、五輪塔などの残欠が沢山あるのは、先に書いた通りキリシタンから破壊攻撃を受けて相当経った江戸時代になって各所から集約されたものと想像されます。

史跡説明板の内容
  右上側写真に写っている史跡説明板には、下記「 」内の文章が書いてあります。なお、原文は縦書きですが、ホームページ上、横書きに変えています。あと、(注1)(注4)などは、上野の注釈・補足です。

  市指定史跡 東光寺遣跡

 ここには、昔、松尾山東光寺というお寺がありました。この寺は、中世(注1)に存在した郡七山十坊(注2)と呼ばれる寺院群の一つであり、「郷村記」(注3)などの資料によると禅宗の寺であったようです。

 この寺の創立年代は不明ですが、「紫雲山延命寺縁起(しうんざんえんみょうじえんぎ)」という古文書によると、一一五五年に東光寺の名がでてきており、平安時代の終わりからあった可能性があります。

 また、境内には、正和五年(一三一六)と銘の入った 石塔の一部があり、この年号は大村地方で見つかってい る金石文では最も古いものに当たります。この他「三伯」」(注4)と書かれた大石などが残されており、郡七山十坊の中でも当時のものが残っている貴重な史跡として、昭和四四年大村市指定史跡となっています。

 天正二年(一五七四)キリシタンによって破壊されましたが、江戸時代に入って薬飾堂が立てられ、現在に至っています。この石桐の中に安置してあった銅造薬師如来坐像は、大村市有形文化財に指定されています。

 平成九年三月 大村市教育委貝会 
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(注1):大村における仏教寺院の創建は、現在も続く従来説=「大村の寺院は中世時代に創建された説」について、私は間違いだと思っている。一番古いと思われる延命寺太郎岳大権現の寺院は奈良時代、また、弥勒寺、東光寺、龍福寺、唐泉寺などは古記録通り、平安時代の創建と思われる。詳細は、「大村への仏教伝播と紫雲山延命寺の標石など<謎だった古代の寺院跡発見と紹介>太郎岳大権現、郡岳の旧称=太郎岳に奈良時代初期に開山された」、「大村の経筒」ページを参照。

(注2):郡七山十坊の意味は、「郡七山十坊」紹介ページから参照


(注3):「郷村記」は、「(大村)郷村記」紹介ページから参照

(注4):「三伯」については、「漢字二文字の”謎の石塔(石碑)”「陽林、道看、三伯、陽白」は、何だろうか?」ページの3)三伯(さんぱく)」項目を参照


史跡案内門柱の内容

(原稿準備中)


補足

(原稿準備中)



・詳細な関係ページ:『東光寺跡

(初回掲載日:2013年8月4日、第2次掲載日:8月5日、第3次掲載日:8月10日、第4次掲載日8月日) 

 
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大村の史跡説明板・案内板シリーズ(もくじ)
「大村の歴史」シリーズ(もくじ)


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