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大村の歴史
 滑石製経筒とは
 
弥勒寺の経筒 左から草場の経筒その1その2その3 御手水の滝(裏見の滝)の経筒
注意:本ページ掲載の経筒や他の遺物の写真は全部、縮尺比率が違うので見た目の大きさは参考にならない>  

滑石製経筒とは

関係ページ:「大村の経筒紹介」、 「滑石製平安仏
 注1:本ページは、上記二つのリンク先「」内ページと同じ滑石製の事柄や同じ経筒のことをを書いているので、内容が重複している。

 注2:ただし、「大村の経筒紹介」ページのように大村市内限定内容ではないのと、先の二つの「」内ページを作成した当時より、若干ながら新たな事柄も調べたので、その写真も含めて掲載している。

概要紹介
 
まず、滑石製経筒を極簡単に紹介する。滑石製経筒とは、平安時代後期から鎌倉時代初期に造られた滑石でできた経筒のことである。(ご参考までに、全国例では滑石ではない、金属製の経筒も沢山ある) また、この経筒、末法思想流行時に造られた経塚の内部(土中)にあった。この筒の中には、経典(経文)が入っていた。また、経筒を埋めることを埋経といわれている。 大村市内には、現存6基(個)がある。(本ページ掲載写真参照) ほかにも長崎県内各地、福岡県・佐賀県内など北部九州に、その例が多い。なお、下記の用語解説も参照願いたい。

用語解説>(デジタル大辞泉より)
滑石
(かっせき)=マグネシウムを含む含水珪酸塩(けいさんえん)鉱物。白色または緑灰色の軟らかい鉱物で、ろうのような感触がある。三斜晶系・単斜晶系。粉末は紙・化粧品・医薬品の増量剤などに用いる。タルク。(デジタル大辞泉より)
経筒
(きょうづつ)=経塚に埋める写経を納めるための蓋(ふた)付きの容器。銅製の円筒形のものが多い。
埋経
(まいきょう)=後世に伝えるため、経文などを経筒に入れ、地中に埋めること。また、その経。
末法思想
(まっぽうしそう)=仏教の歴史観の一。末法に入ると仏教が衰えるとする思想。日本では、平安後期から鎌倉時代にかけて流行。平安末期の説によれば、永承7年(1052)に末法の世を迎えるとした。
左から草場の経筒その1その2その3
経塚のイメージイラスト(円墳タイプ) 
注:経塚、経筒、単体仏も縮尺は実際と違う。
上記、経筒が壊れないように周囲に石の
天井板、側壁、小石で囲んだ想像図である。
 

大村の経筒の特徴
  大村の経筒の特徴(主に現存6基が中心)を分かりやすく箇条書き風に書くと、次の内容であろう。(注:上記の用語解説も参照)

 (1) 現存6基(個)とも、全て滑石である。この石は、大村との地理(距離)的関係からして、西彼杵半島産出の石材といわれている。

 (2) 形を大別すれば、細長いタイプ(4基)と、ずんぐり太いタイプ(2基)である。

 (3) 経筒は末法思想流行(平安時代後期から鎌倉時代初期)と関係が深い

(4) 建立年判明は「箕島の経筒」のみで、その埋経(「上記の用語辞典を参照)された(造られた)年は、文治元年(1185)年で、平安時代末期である。

(5) 建立年不明の内4基=「弥勒寺の経筒」「草場の経筒その1その2その3」は、推測ながら平安時代後期から末期であろう。 残り1基=「御手水の滝(裏見の滝)の経筒」は、鎌倉時代初期と推定される。

(6) 場所は、経筒名称の頭に付いている所である。「草場の経筒その1その2その3」の3基については、「同じ畑周辺から出土した」(如法寺と関係し、その寺院跡近く)との伝承がある。

 仏像や経筒に詳しい専門家の説では、「弥勒寺如法寺の寺院名は、全国的に末法思想流行時(平安時代後期〜鎌倉時代初期)、経塚(経筒)を多く造った寺院」とのことである。

(7) この経筒の中には、経典(経文)が入っていて、経塚に埋められていたものである。<これを「埋経」という。上記よの用語辞典を参照>

(8) 経筒とは別に、経塚の上(脇)に滑石製平安仏が置かれていた。(右側の「経塚の想像図を参照」) その数は、合計9体である。このことを、あえて分かりやすく表現すると、「経筒・経塚・滑石製平安仏3点セット」であった。なお、その数が同数になっていないのは、まだ経筒が未発見か、既に壊されてしまったと想像される。

(9) (滑石製平安仏含めて)滑石の経筒は北部九州の特徴である。それは、滑石の全国有数の産地である西彼杵半島の石材と関係あろう。


  (この後半の原稿は、準備中です。しばらく、お待ち下さい)


滑石製経筒は主に九州北部で多く見られる


  (この原稿は、準備中です。しばらく、お待ち下さい)


・福岡県と佐賀県の経筒

  (この原稿は、準備中です。しばらく、お待ち下さい)



滑石で造られた単体仏・経筒・石鍋



 (この原稿は、準備中です。しばらく、お待ち下さい)





滑石製経筒の関係ページ:
 ・「如法寺跡(草場町)」 「弥勒寺跡」 

 
補足



 (この原稿は準備中です。しばらく、お待ち下さい)

 

初回掲載日:2020年10月20日、第2次掲載日:2022年2月5日、第3次掲載日: 月 日、第4次掲載日: 月 日、第5次掲載日: 月 日

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