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重井田町の天狗伝説
もくじ はじめに 伝説の背景 石や地名 飛び立ち石 地名の由来 足跡石 天狗岩と滝 まとめと名称 あとがき Q&A
重井田町の天狗伝説

郡岳の天狗 太郎坊は大石を飛んだ
Q&A

Q&A

子供さんたちからの“面白質問”も含めて
 私は大村市重井田町の天狗伝説についての講演会(上映会)をした時、また、あるいは放送各局さん、大村市広報誌、県内の情報誌やその他の方からの質問も受けました。その都度、私は分かっている範囲内でお答え致しました。中には、子供さんらしい、大人が考えつかないような“面白質問”もあり、答えるのに苦労する場面もありました。

 今回そのようなことをQ&A形式でまとめてみましたので、ご参考までに、ご覧頂ければ幸いです。なお、念のため講演会(上映会)は、主に2005年開催の福重住民センター、沖田町内会、福重小学校、福重幼稚園、松原幼稚園、松原学童保育などです。

Q1:天狗さんの身長はどのくらいでしたか?
A1:プロレスラーだったジャイアント馬場さんの身長は2m9cmで、足の長さ16文(38cm)でしたので、それを参考に天狗さんの身長は2m50cmくらいだったでしょう。(いくつかある足跡の中で約35cm〜約65cmくらいもあり、そこから推測しました)

Q2:天狗さんの足跡は、なぜ下駄の形ではなかったのですか?
A2:元々、下駄を履くのは“よそ行き”(外出用)の格好だったのです。柔道、剣道その他の練習・修行でも素足です。山伏で修行中の天狗さんなら、素足の形でいいのです。

Q3:天狗さんは、大勢だったのですか?
A3:これは想像ですか、裏見の滝(正式名称:御手水の滝)で修行中の山伏さんの中で、今ならスーパーマンみたいにずば抜けた人がいたのではないでしょうか、たぶん一人です。

Q4:天狗さんの漢字の意味は何ですか?
A4:「天」は空や流星を指していて、天狗さんの飛んでいる格好を見て流れ星に間違えたとも言われています。「狗」はイヌです。天狗とは日本独特の魔怪、妖怪と言われています。

Q5:「鳥天狗、カラス天狗」と赤い長い鼻の天狗さんの違いは?
A5:どちらも全国同じように登場していますが「鳥天狗、カラス天狗」が奈良・平安時代から言われていて大変古く、赤い長い鼻の天狗さんは室町時代末期以降の新しいものです。

Q6:本当に、この重井田町の天狗伝説の伝承はあったのですか?
A6:私も実際に子供の頃に聞きましたし、今回も重井田町=3家族6人、野田町=4家族7人、その他合計15人位から同様の話を聞きました。また、天狗にまつまわる地名=字(あざ)として『天狗通』(てんぐとおし)、『赤岩』(あかいわ)が現存しています。地名は特別な地名を除き数百年で付けられるものでなく、五百年以上とか千年位かかるとも聞きました。ですから、この天狗伝説は長崎県内で最古の民話(伝承、昔話)ではないかとも思っています。

Q7:なぜ、この天狗伝説は岩や大きな自然石ばかりですか?
A7:全国には天狗神社や祠(ほこら)もあります。しかし、ここの天狗伝説は大きな自然石ばかりです。これからは私の想像ですが、ここには大昔から天狗にまつわる地名まであるので、祠くらいはあったと思います。しかし、戦国時代の大村純忠の時、キリシタンが神社仏閣を徹底的に焼き討ち破壊したので、ここの祠なども壊され、結局壊しきれない自然石だけが残り、それにまつわる伝承も続いたと思われます。

Q8:今回、天狗伝説を調査したのは、なぜですか?
A8:この伝承話をして下さる方が段々少なくなり、今の内に文章化(データ化、ホームページ化)を急いでいました。一旦まとめて、ホームページなどで公開することにより、また、新たな情報提供があればなあとも思っています。データ化さえしておけば、次に調査される方も調べやすいのではとも思いました。

Q9:天狗伝説を取り上げている目的は?
A9:主に二つあります。
1)まずは(目を覆いたくなるような殺伐とした事件が続く状況で)たとえ、ほんの一瞬だけでも子供さんに夢と想像を持ってもられればなあと思っています。そのようなことにより、福重地区の長くて豊かな郷土史を知って頂く一端になればとも思います。

2)広範囲な話題性になって、それをきっかけに福重地区の地域起こしの材料になればなあとも思います。

Q10:今後の具体的計画はあるのですか?
A10:『福重ホームページ』掲載、『創作童話てんぐになった福ちゃん』制作後は、主に
 1)今までの実績に継続して講演会(上映会、紙芝居みたいなことも含め)を開催します。
 2)絵本発行を検討しています。(予算がかかるので、長期になるかもしれません)
 3)「自然のまま天狗伝説関係鑑賞散策路」(人が通る道とか案内板が必要か)これをさらに例えば「フルーツと仏の里ふくしげ、裏見の滝シャクナゲ、天狗伝説ライン」へ繋げる構想で観光客の方にも、福重地区に今以上に来てもらえればなあと思います。
 4)全体通して全国各地には「天狗・・・」と名の付いた地域起こしのプロジェクトや運動もあるので福重地区や大村市の活性化に繋がらないかなあとの思いもあります。

などです。しかし、一人や数名で出来ることばかりではないので、地域の皆様の協力も得ながら、ゆっくり、じっくりと地道にやっていければなあと思っています。
(掲載日:2006年1月9日)


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