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2022年、福重小学校5年生の田植え(概要報告)

写真1:福重小学校5年生と先生(手前側の水田に植えるの前。列の手前は苗と育苗箱)

写真2;右側はを持って説明中の清水さん(後方はPTAや保護者)
写真3:水田へゆっくりと、苗を持って入る 左側は沖田さん
写真4:左側の清水さんから苗の植え方を伝授中
写真5:全員で苗の植え始めの頃
写真6:慣れて田植えが上手になってきた
 
写真7:5列ほど植えると、もう慣れた田植え
写真8:右側の保護者から苗の投げ入れ(中央部:苗が飛んでいる)

福重小学校5年生の田植え
日時:2022年7月1日
09時00分〜10時45分
場所:大村市皆同町、石走川左岸横の田んぼ
参加:
全体(目測)で約70名、(児童:50、他:先生・保護者・関係者など)
指導員(しどういん):清水さん、沖田さんなど
 注;掲載写真は順不同で整理番号には何の意味もない。

主な内容
 
この日の気温は、09時頃には30度位、それから、さらに上がり昼前には32度位ありました。また天気も良すぎて、太陽ギラギラでした。福重小学校5年生の田植え(たうえ)は、総合学習の一つとして毎年おこなわれています。暑い中でも児童は、元気そのものでした。

 まず、毎年、5年生へ手取り足取り、詳しく指導されている清水さんから、田植えについて、主に、下記<>内の説明(せつめい)がありました。

指導員の清水さんのお話
 (写真2を参照)
  皆さん、おはよう。6月1日に種(たね)をまいたのが、今日は(なえ)を植(う)える。コメ作りには、水が大事だが、この田んぼの水は、どこから来ているだろうか?

 年間の雨量は、人の背丈くらい降るそうだ。それが、山などに降り、川に流れている。郡岳(こおりだけ、826m)などに降った雨が、野岳湖(のだけこ)や、佐奈河内川(さながわちがわ)、さらに水路(すいろ)などを流れて、ここに引かれている。

 この周辺の田んぼの場合、深澤儀太夫(ふかざわ ぎだいゆう)が造った野岳湖(のだけこ)や、佐奈河内川(さながわちがわ)、さらに水路(すいろ)などを流れて来ている。特に、野岳湖からの水は、約70ヘクタールという広い水田を潤している。 水田は、米(コメ)という食糧ができるだけでなく、二酸化炭素を酸素に変えるとか、水を蓄え地下水になるとか多様な役割がある。

 米(コメ)には、色々と品種(ひんしゅ)がある。大きく分ければ、この前にも話した通り、水稲(すいとう)と陸稲(りくとう)である。ただし、今はほとんどが水稲で、陸稲はあまり作られていない。今日はウルチ米(まい)と、モチ米(こめ)の2種類を植える。注:ウルチ米(まい)は、毎日食べている普通(ふつう)の米。モチ米は、正月などに食べるモチになる>

 
(実物を見せながら)植えた後(あと)、この肥料(ひりょう)をやる必要(ひつよう)がある。肥料をやると、その後、(いね)は、大きく成長(せいちょう)していく。

  あと、困ったこともある。それは、ジャンボタニシが、たくさん繁殖(はんしょく)、発生して稲(いね)などを食べてしまうことだ。元々は南米が原産(げんさん)のようだが、それが台湾(たいわん)から食用として日本に持ち込まれた。すごく増(ふ)えるので、、駆除(くじょ)しても出てくるので農家(のうか)は、たいへん苦労(くろう)している。

 田植えのやり方だが、1回に5〜6本の苗を植える。はじめ少なくても株(かぶ)が増(ふ)えていく。これを「分けつ」というが、5本から10本、さらに数十本と増えていくので、皆さんも後で見て欲しい。今から100日ほどすれば稲の花も咲くだろう。今日は、手植え(てうえ)だ。暑いから元気良くやろう。 

田植え(写真3〜9、11を参照)
 清水さんの話しが終わった後、福重小学校5年生の児童全員、手に(なえ)を持って田んぼに入りました。その時、ワーワー・キャーキャーと、にぎやかな声も出ていました。中には、田んぼに入ること自体はじめてなのか、楽しそうな感じもしました。

 指導員や保護者(ほごしゃ)の方から、教えてもらいながら田植え紐(たうえひも)の丸い球を目印(めじるし)に、大体同じ間隔(かんかく)に植え始めました。一列終わったら、指導員の清水さんや沖田さんなどから、「みんな、バックして」との号令がかかり、その後、十数列の田植えが続きました。

 最初(さいしょ)は、慣れていないため時間もかかったり、植えた列も曲がった状態(じょうたい)でした。しかし、3列目以降(いこう)になると上手になって、ハイピッチになっていきました。

 そして、途中で水分補給もしながら、最終の一列も終わり全員、田んぼから上がり、泥(どろ)によごれた手や足を近くの井戸(水道)で洗うことになりました。ここで、再び「冷たい、気持ち良い」なども含めて、キーキー・キャーキャーの歓声(かんせい)があがっていました。

終了ミーティン時の清水さんからのお話
 田植えも無事終了して、終了ミーティングがあり、その時、清水さんから次の<>内のお話が、ありました。  みんなの中には、一生に一度の田植えになったかもしれない。今日植えた苗は、8月末頃から稲の花が咲く。植えた後も、また見に来て欲しい。>

<児童からの感想など>

 通常なら、ここで清水さんと児童の間で質疑応答(しつぎおうとう)になるが、今回、暑さ対策上、児童から数名の挙手による感想があった。その主な内容は、次の「」内だった。 「田植えの大変さが分かった」 「田植えの勉強ができた」 「貴重な体験になった」

 最後(さいご)に、児童代表と全児童から指導された清水さん始め保護者・PTAや地域のの皆さんへ、大きな声で「ありがとうございました」とのお礼がありました。 今回の田植えに参加された福重小学校5年生の児童、先生、指導員、PTA、保護者、関係者の皆様、大変お疲れ様でした。

写真9:田植えも最終列に近づく(左奥の丘は今富城跡)

写真10:左側の清水さんへ、児童代表が、お礼中
写真11:横一列の5年生全員で田植え中(注:手前側は先に機械植えされている。右側は農道と、その奥は石走川)
<関係ページ>
2015年7月7日、5年生の田植え   、 ・2017年7月3日、5年生の田植え  、 ・2018年7月5日、5年生の田植え 、2019年7月5日、5年生の田植え 、 ・2020年7月3日、5年生の田植え 、 ・2021年6月30日、5年生の田植え、 
大村歳時記シリーズの田植え(たうえ)

・米(コメ)に関係する:『瑞穂の国


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