2022年、福重小学校5年生の稲刈り
日時:2022年10月28日 08時30分〜09時50分
場所:大村市皆同町、石走川左岸横の田んぼ
参加:全体で約70名(内、5年生:50名、他:指導員・先生・保護者・関係者、福重幼稚園の見学者など)
注:このページ掲載写真は順不同。写真整理番号には何の意味もない。
主な内容:この日は、少し曇がありながらも晴れの天気で気温も動きやすい稲刈り日和だった。例年、種まき、田植え、稲刈りを児童に指導して下さる清水さんから、開始前と終了後に、要旨(ようし)次のような話があった。
・清水さんのお話
「この実った稲(いね)は、今年春に種まき、7月1日に田植えしたものだ。種まきから数えて6ヶ月たった」 「今日は、その稲刈りである」 「コメには、モチ米(もちごめ、もち用のコメ)と、うるち米(うるちまい、普通に食べるコメ)の2種類があるのは、知っているだろう。今日は先に稲刈り機で刈っているので、残り半分を皆さんに刈ってもらう」
「この鎌(ノコギリ鎌)は良く切れるので、皆んなケガしないように。また友達にもケガさせないように注意してもらいたい」 「稲刈り後は、10束(たば)位づつで、くくりつける。バラバラにしないように。そして、あそこにある馬という稲架け竿(いねかけざお)のところへ運ぶ」 「そして、一束づつ架けていく」
「今日、みんなが刈った分は稲架け竿(いねかけざお)で、1週間ほど乾燥(かんそう)させる」「なぜ、乾燥させるかというと、それは25%位ある水分量を15%位にするためだ。そして、次は脱穀(だっこく)する」
「脱穀後、さらに精米(せいまい)して白米(はくまい)にすれば食べられる。モチ米は、12月に餅(もち)つきして、みなで食べて欲しい」 「刈って乾した分以外は田んぼに残る。それは鴨(かも)などの渡り鳥や野鳥のエサにもなる。(補足:ムダにはならないということ)」
「地球全体(ちきゅうぜんたい)で食糧不足(しょくりょうふそく)もあるかもしれない。農業(のうぎょう)は、大変重要(じゅうよう)と思う」
・稲刈り
清水さんのお話が終わった後、5年生は、稲刈りがスタートとなった。始め時間かかっていたが、ノコギリ鎌でサクサクと切っていき、慣れてくると刈るスピードも速くなった。そして、その稲を10束ほどを一つにまとめて置いていった。
また、一通り束ねてまとめれば、次は先に準備してあった稲架け竿(いねかけざお)に運んで、天日(てんぴ)に干す(ほす)ために竿(さお)にかける作業だった。これのくり返しがあり、刈った全てを掛け終わった。記念撮影も終わった。 最後に、終了ミーティングがあった。清水さんより、上記の補足の話があった。
そして、「今日の稲刈りは前回の田植えに比べたら、皆さんは(作業態度や速度などが)最高だった」との講評もされた。それに対して、児童代表から「稲刈りの大変さが分かった。コメを大事にしたい」などの話しがあった。その後、児童全員から、「今日は教えてもらって、ありがとうございました」などのお礼の言葉があった。
上野の感想
今回は、ここずっと晴れ続きの天候もあり。例年より田んぼの地面も乾燥して動きやすく、そのような中で児童は、頑張って稲刈り作業ができた。また、稲刈り機で先に半分くらい刈ってあった関係上、かなり速く終わった感じだった。あと、私は、毎年思っていることだが、この5年生の中には、一生に一度の稲刈り体験だったかもしれない。また、農業の一部を自ら実体験するは、大変良いことで生きた勉強ではないかと思った。
あと、自ら種まき、田植えして、また、その実りを自ら稲刈りして得たコメ(食糧)は、親近感や食べ物の大切さも体を持って実感したのではないだろうか。そのようなことから、年末に餅つき大会などをして、児童自ら種まき、田植え、稲刈り、脱穀したコメは、きっと美味しいと想像される。今回の稲刈りに参加された指導員、先生、児童、保護者、関係者、見学と応援された福重幼稚園の園児たち、大変お疲れ様でした。