福重の伝統芸能
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寿古踊 |
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(2020年11月8日撮影)「第20回おおむら秋祭り」で上演の寿古踊 | |||||||||
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国指定重要無形民俗文化財・大村の寿古踊 (江戸時代までは、『須古踊』の名称でした) 場所:長崎県大村市寿古町 説明: 江戸時代まで寿古の地名は、須古と呼ばれていました。踊りの名前も、当然、須古踊りでした。 寿古踊は舞太鼓(まいだいこ)1人と、垣踊10人で踊ります。踊り子は昔は長男だけでしたが、今では女の子も踊ります。 踊りは、舞太鼓を中央にして垣踊が両側に縦に並び、地太鼓と歌に合わせて踊ります。舞太鼓は太鼓をたたきながら踊ります。途中で笛が入り、次に早踊りとなり、垣踊は円を作って踊ります。 舞太鼓は振袖(ふりそで)に飾り袴(はかま)、腰に大小の刀、頭に月の輪をかぶり顔を布で隠し、扇とバチを持ち、白足袋(たび)をはきます。 垣踊は、振袖・小刀・印籠・白足袋・鍋(なべ)型笠に扇です。踊り子の他に大人の地太鼓・謡い手(うたいて)、笛が加わり、行列の時は、踊り子には日傘をさした女の人が付き添います。 歌は祝い事にふさわしいめでたい歌で、早踊りの歌は色歌(恋歌)に変わります。歌詞も歌い方も室町時代の面影を残す古いもので、舞太鼓も古風な打ち方で、長崎県内では数少ない古い芸能の姿を伝えています。 --------------------・・・-------------------- 寿古踊の口上(挨拶文)内容 2020年11月8日の「第20回おおむら秋祭り」での寿古踊の口上(挨拶文)内容は、概要次の<>内の青文字通りでした。 <皆様 こんにちは。寿古踊保存会を代表して、ひと言ご挨拶申し上げます。本日は第20回おおむら秋まつりに出演させていただき誠にありがとうございます。 寿古踊は別名「殿様踊」と呼ばれております。寿古住民は文明12年以来540年、この踊りを中心として地域の平和を願い、今日に至っております。平成26年には国の重要無形民俗文化財の指定も受けております。子どもたちも練習を重ねてまいりました。踊りは単調ですが優雅な踊りです。 歌の文句は「目出度き御代」で始まり、子孫繁栄して末永く国が栄える様に願いを込めた目出たい唄ですので、そこのところをご理解いただければ幸いです。それでは只今から始めさせていただきます。> 上野の補足説明 過去何十年間も語られきた寿古踊の口上(挨拶文)内容を、この2020年11月8日の「第20回おおむら秋祭り」から一部変えておられます。その項目は、本ページで詳細は書きませんが、それは主に「大村純伊の戦勝に関係して踊れた説」を削除された点です。詳しくは、下記の関係リンク先ページを参照願います。 <関係ページ> ・「大村の郡三踊り(寿古踊、沖田踊、黒丸踊)の起源と様式について」 「郡三踊り(寿古踊、沖田踊、黒丸踊)は”神事芸能踊り”」 「虚構と言われている「大村純伊」の敗戦、6年間の流浪〜大村奪還」 |
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