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写真・報告 その638
2024年 寿古町・常磐会(ときわかい、老人会)のツツジ剪定作業と郷土史講話 (概要報告)
 寿古常磐会(老人会) 郡川右岸の堤防にあるツツジの剪定作業終了後の記念写真 (撮影者側方向が郡川本城渕)
ツツジの剪定作業と、市道脇の除草作業

2024年、寿古町・常磐会(ときわかい、老人会)のツツジ剪定作業と郷土史講話 (概要報告)
作業終了後、左端側:左東会長の挨拶(左方向は郡川本城渕)
郡川の土手入口の除草作業
 ツツジの剪定作業中
 
 ノコギリで繁った木の枝を切り落とし中
トリマーにてツツジの剪定作業中
 金挟みにてツツジの剪定作業中

日時:2024年5月23日07時45分〜09時10分
参加:22 人(プラス上野)
場所:
大村市 寿古町、郡川(右岸側)の堤防(土手)のツツジ周辺
主催:寿古町・常盤会(ときわかい、老人会)
趣旨:郡川の土手にあるツツジの剪定と除草作業
 注:掲載写真は順不同で、上からの順番に意味は全くない。

<概要>
   寿古常磐会(老人会()の皆様は、数十年前から毎年、寿古公園前周辺にある郡川の右岸土手(堤防)の傾斜部分に植栽されているツツジ数十本の剪定や周辺の草取りをされています。おかげで、毎年春には、綺麗なツツジの花が咲きます。花が咲いている時季は、地域住民だけでなく、この近くにある市道を車で走行時、あるいは郡川沿いを散歩する方々の目を楽しませてくれます。

 ツツジは、花が咲き終わったら枝や葉っぱが、広がっていきます。そのため周囲の美しさを保ち、さらには来年春に向けて木全体を丸びを帯びたように整え、また花が綺麗に咲くよう剪定(せんてい)作業がおこなわれてます。

  この日、曇り空で開始時刻の気温は22度位でした。寿古常盤会(老人会)の皆さんは、トリーマーで剪定する人、電気コードを持つ人、ノコギリで枝を切る人、剪定ハサミや鎌(かま)で枝や葉っぱを切る人、切られた葉っぱなどを片付ける人、土手(傾斜)部分の草取り、掃除する人と任務分担して、どなたも慣れた手つきで、サッサと進みました。

 先の作業が一通り終わった後、遠くから見ても土手の大きなツツジの葉は、丸い形に整えられてスッキリしていました。また、来年春に大きなツツジの花が沢山咲くことが、今から楽しみともなりました。

 作業終了後、小休止となり、その間で常盤会左東会長の挨拶、そして、上野(福重郷土史同好会)から、約15分間、寿古町の郷土史講話をしました。今回のテーマは、江戸時代中期に作成された大村藩領絵図を提示して、郡川下流周辺(現在の寿古町周部)の「地形と地名」でした。その講話の具体的内容として、下記の点線内話をしました。
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大村藩領絵図による郡川下流の「地形と地名」の講話
 1) この大村藩領絵図通り、郡川下流周辺には入江が江戸時代までは、広くあったと思われる。現在は、主に美田に変わっている。

 2) 入江の奥には江戸時代の一時期、玉木役所(主には台所や風呂場用の焚き物や、木材などの集積所。ここから推測ながら長崎などに向けて販売されていた)があった。しかし、元禄10年に、水害にも遭ったと記録されている。

 3) 何故、「下川原」「前川原」さらには沖田町の「上川原」の地名があるのか。その中心は、どこか? 

 4) あと、何故、郡川に「本庄淵(本庄堰」(後世の「本城淵(本城堰)」という名の淵や堰があるのか? 

 3)4)の答えは、好武に彼杵郡家(そのぎ)ぐうけ)の役所(古代に長崎県央地域のミニミニ県庁)が沖田、竹松とともにあったといわれている。その彼杵郡家の役所(中央部)から見て、上流部は「上川原」、役所前は「前川原」、下流部は「下川原」、さらには役所の前にある郡川の淵や堰は「本庄淵(本庄堰」(後世の「本城淵(本城堰)」)と呼ばれたと推測される。

 また、郡川下流周辺には、「下川原」「前川原」だけでなく例えば「大江」「中島」「開」などの字(あざ)があるが、これらは海・川、その入り江、さらには干拓したことと関係ある地名ばかりだ。

 あと、「彼杵郡家(そのぎ)ぐうけ)」の「'(こおり)」という地名は、全国にもあり例えば奈良県の大和郡山市、福島県の郡山市などだ。この寿古町周辺でも「」から、川は「郡川」、山は「郡岳」、村(親村)の名前は「郡村(松原村・福重村・竹松村は枝村)と呼ばれてきた。

 このように地形や歴史と関係した地名が寿古町周辺には、多いことが分かる。 注:本ページでは、その内容の詳細は省略するが、関係ページとして、「郡川」 「彼杵郡家(そのぎ)ぐうけ)」 「玉木役所」 「本庄淵(本庄堰」(後世の「本城淵(本城堰)」、「好武城跡」 「大村藩領絵図」紹介ページから参照願いたい。
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 上記の内容とともに、現在、発売中の大村の福重にあったロケット戦闘機秋水の秘密工場と飛行場」の冊子の話しもしました。なお、嬉しいことに用意した冊子20札全部が完売となり、嬉しい限りでした。 最後になりましたが、寿古常盤会の皆様、ツツジの剪定作業や除草作業など、大変お疲れ様でした。また、上野を4年連続で郷土史講和をさせて頂き、ありがとうございました。
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・関係ページ (福重ホームページ)の「2021年、寿古常磐会のツツジ剪定作業と郷土史講話(報告)」  「2022年、寿古常磐会のツツジ剪定作業と郷土史講話(報告)」  「2023年、寿古常磐会のツツジ剪定作業と郷土史講話(報告)」  「2024年、寿古常磐会のツツジ剪定作業と郷土史講話(報告)」 

金挟みにてツツジの剪定作業中 (最奥左側の山は郡岳) 刈った葉っぱの片付け作業中
 左側:(大村藩領絵図を示しながら)上野の講話中 <テーマは郡川河口周辺の「地形と地名」>


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