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大村の島シリーズ まとめ

大村の島シリーズを掲載してみて思うこと
  今回この大村の島シリーズで取り上げたのは、上野調べで現存6島(鹿島臼島弁天島盗人島龍神島寺島)と、長崎空港建設で見られなくなった4島(箕島がろう島赤島そうけ島)の合計10島を紹介し、掲載してきました。そして、この10島全部は、江戸時代編纂の(大村)郷村記に掲載されている関係上、その記述と現代語訳も各ページで書いてきました。

 私の『大村の歴史シリーズ(目次ページ)』は、自分のズボラな性格から、どのシリーズも最初は熱心に掲載していても途中で諸事情により中断もしくは資料(史料)収集不足で中途半端状態になっているのも多いです。この件は、自覚もしていますが、なかなか直らない状況でもあります。しかし、今回の「大村の島シリーズ」は掲載日数はかかりましたが、おかげ様で、このまとめページ完了で、”シリーズ完結”と言う、私のホームページにしては珍しいことにもなりました。

弁天島(市街地から遠望、右側=北側は臼島)
鹿島(南東側=松原海水浴場から遠望)

盗人島(中央)、 右側:盗人島の飛び石(一部)

龍神島(右側は島へ渡る橋)

  なぜ、このようなことが出来たのかと言うことですが、やはり第一番に箕島ページ掲載前の準備段階で旧島民の方から貴重な写真の借用や、当時のお話しを聞かせて頂いたと言うことがあると思っています。自分だけなら色々と言い訳を作るのですが、やはり様々な方から、ご提供ご配慮頂いている以上、なんとか完成させたいと言う気持ちがあったらだと思います。

 あと、島と言えば当然のことながら石仏とか碑文より対象物が大きいため、逆に詳細な紹介をしなくても概要どなたでも分かりやすい事柄でもなかったのかなあと思っています。それに、資料(史料)関係で近代に書かれた島関係の記述は、そう多くなくて頭を悩ませたのですが、江戸時代の(大村)郷村記には、大きさ、史跡の由緒、特徴などが記述されていたので、それも大変良い材料となりました。

 今回だけのシリーズではありませんが、残念に思ったこともあります。この福重ホームページを掲載しているサーバのメモリーが予算の関係上、これ以上増やすことができず、写真や資料関係が多く載せられなかったことです。中でも、貴重な箕島など、今では写真を撮りたくてもとれないような例えば箕島内にあった箕島分校、神社、連絡船、畑、生活の様子などの写真を複写(データ化)したにも関わらず1枚も掲載できませんでした。この件は、何年後かに、また考えたいとも思います。

 全体通して、まだまだ不足な記述かもしれませんが、一応、大村の島シリーズ(目次ページ)から各島を全部ご覧頂くと、最低限の記述すべきデータベース化はしたつもりです。そのような内容ですので、どの島のページでも概要紹介程度は、ご覧頂けるかと推測しています。

 通常は、これでまとめとしても終わりになるのですが、何かのご参考になればと思い、今回私の好き勝手な独断により、下記のような分け方で現存6島の特色のいくつかを表したいと思っています。ご覧になられた方からは反論、異論あるかもしれませんが、ご参考程度と言うことで、あらかじめご容赦願います。

様々な要素から大村の島を考えて
(1)風光明媚、眺望抜群の島は、弁天島鹿島
 弁天島の特色・特徴ある岩場や島全体の美しさは、弁天島紹介ページに沢山書きました。とりわけ、他の大村の島にないような明るい暖色系(黄色系)の岩が連なり、さらに縞模様、蜂の巣状風化や三角形模様をした石などもありました。

 そのような島の姿を見て、私は弁天島ページ最後に「太古の昔から自然が作り出した風光明美な弁天島は、大村の貴重な財産であり、これからもずっとこの姿をとどめて、見る人を楽しませて欲しいと願っています」と書いています。この表現は、私の見た率直な実感でもあります。

  鹿島の眺望は、現在もいいと思いますが、私が子どもの頃(堤防のない時代)にこの島を見た時、(当時はもっと島の近くだった)松原海水浴場周辺の松並木越しの眺望は抜群でした。それに、かなり武留路山方面へ登った所(現在は高速道路下方付近)から見る遠望は、しばし時間を忘れて見るほどです。現在でも遠景は、風光明媚の言葉にふさわしいと思います。

 近代的な建築物がなかった江戸時代などに鹿島近くの長崎街道を歩いた旅人は、この島をまるでいっぷくの絵のように眺めていたことでしょう。あと、大村湾の海上側から見た景色も山容の優しい郡岳や武留路山を背景に、その前に見える鹿島は、なかなかのものだと言えます。

(2)子どもたちとの行事に向いている臼島
 ホームページ上でも、「臼島探検」とか「臼島冒険」などの用語で検索されると、この臼島での子どもさんたちの行事が、いくつか表示されます。渡る船は、必要ですが、直線で600mくらいの距離にあり、そんなに遠くはありません。そこには、ほとんど太古のままの島、海岸線や丘があります。日常あまり接することができない自然が、この島にはあると思います。また、臼島からの大村の市街地や山並みを眺めるのも抜群と言えます。

(3)珍しい名前から話題先行の盗人島
 この件は、盗人島(ぬすっとじま)ページや盗人島の飛び石ページに内容を書いていますので詳細なことは先のリンク先から閲覧覧願います。現存5島の中で最も小さく最も何もない島ですが名前などが珍しいことから、近年になって新聞、テレビ、ラジオなどで最も登場回数の多い島でもあります。私だけでも既に5回メディアの方を案内・紹介しました。率直に申し上げると、「小さな島」としか言いようのないのですが、この島へ渡る前の玖島崎の海岸沿いは、太古の昔からあるような大変良い所です。また、玖島崎の海岸線、盗人島から眺める大村湾の景色は、素晴らしいものです。

(4)散策と龍神社のお参りもできる龍神島寺島
 龍神島は桜や花菖蒲で有名な大村公園近く、寺島は大村公園から歩いても15分位(島の入口近くに小さな公園もあり)で、どちらとも、ゆっくり海岸近くの市道を散策しながら、あるいは海を眺めて行くのに向いています。この二つの島の中には、それぞれ龍神社もあります。お参りされるのもいいですし、島から大村湾や西彼杵半島(にしそのぎはんとう)などを遠望されるのもいいのではないでしょうか。

 以上、大村の島について、余分なことまで書いたかもしれません。大村市内には数は少ないですが、島にも様々な魅力があることも伝えたくて、このシリーズを掲載してきました。大村にいらっしゃる観光客の皆様、陸地側だけでなく、ちょっとだけ足を延ばされると大村湾や大村の山並みが眺望できる楽しみももいかがでしょうか。

 これで、この大村の島シリーズは、完結しますが、何か新情報などあれば改訂や追加掲載も考えていきいます。長期間閲覧して頂き、大変ありがとうございました。(シリーズ完了)

大村の島シリーズ:臼島鹿島龍神島寺島盗人島箕島赤島がろう島そうけ島弁天島


(第1次掲載日:2011年12月15日、第2次掲載日:2011年12月19日、第3次掲載日=改訂日:2012年12月23日)

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