2021年、福重小学校5年生の脱穀作業
日時:2021年11月5日09時00分~10時25分
場所:大村市皆同町、石走川左岸横の田んぼ
参加:全体で約63名(内、5年1・2組の児童:55名、先生3名、指導員・保護者・関係者など5名)
・関係ページ:
・2021年6月30日、福重小学校5年生の田植え 、 ・2021年11月1日、福重小学校5年生の稲刈り、 ・(2017年、福重小学校5年生の作ったコメでできた)米アイス、 ・2020年12月18日、福重小学校5年生の餅つき大会
主な内容:この日は、青空も広がり、さらには朝9時前の気温は17度位で体を動かすには、良い天気でした。福重小学校5年1組、2組は、脱穀作業(だっこくさぎょう)の体験(たいけん)でした。なお、この米(コメ)は、今年6月30日に田植え し、11月1日に稲刈りして稲架け竿に天日干しりしたものでした。
まずは、作業開始前(さぎょうかいしまえ)、田んぼよこの農道上(のうどうじょう)に集合(しゅうごう)して(写真3参照)、指導員(しどういん)の清水さんから5年生へ、次の「」内などの話がありました。
「今日は、あそこにある脱穀機(だっこくき)=ハーベスターで、脱穀(だっこく)をおこなう。(回っている)機械(きかい)なので注意(ちゅうい)して、手などをケガしなように。最初(さいしょ)は、モチゴメから脱穀して、次にウルチ米(まい)だ」 その後、全員で田んぼに入りました。
そして、児童は一人一人、11月1日に稲刈りして稲架け竿に天日干し してあった束(たば)を各自手にもって、まずは脱穀機(だっこくき)まで運ぶ作業でした。(写真4を参照)
そして、脱穀機(だっこくき)の横で待っている指導員の沖田さんの所まで束を持っていっていました。(写真5、6、7参照) この脱穀作業は、児童が直ぐに回っているので、たくさん稲架け竿に干してあった束も、みるみる内に少なくなりました。あと、脱穀した米(コメ)を入れたうるち米(まい)と、餅米(モチゴメ)を間違わないように米袋(コメふくろ)を分けていました。
5年生の何人かは米袋(こめぶくろ)を持って、自分たちで収穫(しゅうかく)した米(コメ)の重さを確認(かくにん)するかのように農道(のうどう)まで運んでいました。(写真11、12を参照) 以上(いじょう)のような繰り返し作業(くりかえし
さぎょう)をおこない、脱穀自体は、一応(いちおう)の区切り(きぎり)がつきました。
その後、稲架け竿(いねかけざお)や、その足の片づけ作業にも同時(どうじ)におこなわれていました。(写真13を参照) それらを全部(ぜんぶ)を田んぼの脇(わき)に運ぶと、この作業も終わりました。
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終了ミーティング
そして、脱穀前に集合した同じ農道で、終了ミティーングがありました。(写真15を参照) その内容(ないよう)は、指導員の清水さんと、5年生との質疑応答(しつぎおうとう)=下記(かき)「Q &A」が主でした。なお、先に上野が指導員の沖田さんに聞いたところ「今年の収穫(しゅうかく)は、モチ米が50キログラム、ウルチ米が60キログラムだった」とのことでした。
注1:下記の「Q &A」の内容は、分かりやすくするために趣旨(しゅし)を変えない範囲内(はんいない)で、上野が補足(ほそく)をしている。
注2:このコメなどの「Q &A」について、昨年「2020年11月6日、福重小学校5年生の脱穀」ページには、述べ約30回あった内の10回分を掲載しているので、このページも参照(さんしょう)ねがう。
今年の質疑応答(しつぎおうとう)の一部(いちぶ)を、下記「Q&A」通りに書いています。
Q1:稲(いね)は、どれぐらい育っていくものか?
A1:3ヶ月から4ヶ月間近く伸び(のび)続(つづ)ける。大きく伸びる時季(じき)もある。
Q2:農業人口(のうぎょうじんこう)は、減(へ)っているのか?
A2:昭和60(1985)年代(ねんだい)より、農業より工業(こうぎょう)で仕事(しごと)する人が多く(おおく)なった。そのため、農業人口が大きく減ってきている。日本全国(にほんぜんこく)で、その農業人口が約150万人いたのが、今は100万人もいない。人口比率(じんこうひりつ)で、2.2パーセントくらいだ。あと、このようなことから、コメや作物(さくもつ)が作られなくなり、田畑(たはたけ)が荒(あ)れてしまっている。その面積(めんせき)は、日本全国(にほんぜんこく)で、合計(ごうけい)すれば島根県(しまねけん)と同じくらいの広さになるという。ここ大村市内も同じことになっている。ただし、今までサラリーマンしていた人が、新(あら)たに農業する人もいる。しかし、減っていく人が多すぎて、増(ふ)えていっていないので、減っている。
Q3:農薬(のうやく)の基準(きじゅん)は、どうなっているのか?
A3:農薬の法律(ほうりつ)などは覚(おぼ)えていないが、外国(がいこく)から日本へ輸入(ゆにゅう)する農産物(のうさんぶつ)には、運(はこ)んでいる時に腐(くさ)らないように、かなり農薬が使われていると聞いている。また、日本でも昔(むかし)は、キツイ農薬もあり、川の魚(さかな)が全部(ぜんぶ)死(し)んだり、公害問題(こうがいもんだい)にもなった。今の日本では、そのようなキツイ農薬は、使用禁止(しようきんし)になっているから大丈夫(だいじょうぶ)だ。
Q4:食糧自給率(しょくりょう じきゅうりつ)を高める工夫(くふう)は、しているのか?
A4:日本の食糧自給率は高まっていない。イギリスは、かつて自給率30数パーセントだったが、「これでは、いけない」という国の考(かんが)えから、現在(げんざい)は70パーセントくらい自給率が高まっている。我々(われわれ)も様々(さまざま)がんばっているが、もっと大きな国•政府(せいふ)として取り組む(とりくむ)必要(ひつよう)があろ。
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5年生代表のお礼
上記のやりとりの後、5年生を代表(だいひょう)して、主に次の[」内のお礼がありました。
「種(たね)まき、田植え(たうえ)、稲刈り(いねかり)して、今日の脱穀(だっこく)と、清水さん、沖田さんに教えていただき、ありがとうございます。種(たね)から、このようにコメができるという昔(むかし)の人のスゴイこと、さらにはコメを育てていくことの大切(たいせつ)さも分かった。今日は、大変ありがとうございました」
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あと、清水さんから、「今回みんなが収穫した米(コメ)=玄米(げんまい)は、さらに精米(せいまい)=白米(はくまい)にする。そして、みんなは12月に学校で、餅つき大会に使って食べてほしい。今日は、お疲れさん」との話で終わりました。
<上野の補足> 例年、5年生のつくったコメは、精米(せいまい)され、シュシュにもっていき米アイスともなり、学校給食で食べています。また、シュシュでは、冬季の期間限定ながら米アイスの販売(はんばい)もされていることも紹介しておきます。
これにて、今回の脱穀体験は、全て終了しました。参加された指導員・先生・5年生・保護者の皆様、お疲れ様でした